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 明日は分からない。昨日は遠い彼方。確かなのは今この瞬間だけ。今ここにいる自分が、今ここだけで考える。こんなに確かなことがあるだろうか。そして、明日は違う自分。何を考えているか予測不能。こんなに不確かなことがあるだろうか。けれど、現在という時空の一点の連続がひとつの人生となって移動していく。その軌跡を書き写していくのも愉快だろう。
 さあ、猫の目のように変化する自分の気分。どんな日記になるのか、自分でも楽しみにしていよう。

■ 2009年 体調快調 エム ナマエは好調です

◆ エム ナマエの公開日誌
 航海日誌ではありません。インチキでマヤカシの俳句川柳十七文字をきっかけに始めた日記の公開。そんな記事を丁寧に読んでくださる方がいて、ボクの体調を心配してくださるのです。無理もありません。日記を記事にまとめていて、気付くことは、病院に関する記述ばかり。これでは、いつ死んでも不思議ではないと思われてしまうからです。

◆ 名医と透析スタッフに恵まれて
 いちいちは書きません。それは『十七文字』や『公開日誌』を読んでいただけば分かること。慶應義塾病院、東京女子医大、旭川医大付属病院、代々木山下医院。それに日々の透析でボクの毎日は支えられているからです。
 いろいろな先生のおかげで、とにかく疲れなくなりました。いくら歩いても平気です。もうタクシーには乗りません。それに、寒がりでなくなりました。晴れてさえいれば、暖房なんかいりません。風邪があれば、冷房だっていりません。

◆ 不景気風邪はふくけれど
 あれだけ高かった石油も、いつの間にか値下がりしている。日照りのときは不足していたほうれん草も、キャベツもみんな甘くて安くなっている。上がったものは、いつかは下がる。下がったものは、いつかは上がる。悪鬼たちが騒ごうと、天使たちが集おうと、お開きにならない宴会なんて存在しないのです。
 あるときはあるし、ないときはない。だから、心配しなくていいんです。百年に一度の不況なんて騒ぐ必要なんてないのです。私たちは去年のことはもちろん、昨日のことだってあまり覚えていない忘れ上手ばかりなのですから。
 毎日の暮らしで、自分がとことん幸せだと思ったことがあるでしょうか。自分がとことん貧乏で不幸せだと考えたことがあるでしょうか。ボクはありません。けれども、自分がとことん欲張りだと感じることはいくらでもあります。足りないくらいがちょうどいいのに、明日は失うのではないかと、毎日不安で仕方がありません。そして、心配で夜も眠れないのに、目覚めたらもう元気なのです。 2009/02/12

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