|
||
◆ 作品は展示順です。 一部の作品キャプションの全文をご紹介いたします。このような散文がすべての作品に添付してあります。ゆっくりとご覧になれば、エム ナマエとコボちゃんとアリーナとの楽しかった暮らしが想像していただける仕組みになっています。4月30日の最終日まで、まだ間に合いますから、どうぞ会場にお出かけくださるようお願い申し上げます。
|
||
個展に姿を現します ひとりひとり挨拶を交わすエムナマエ |
||
桧画廊入り口 お花畑のようなので、すぐにわかります。 |
今回、アリーナのための新作19点がずらりと並んでいます。 |
|
中央下の緑色のふくろうのぬいぐるみはNHKラジオ深夜便のマスコット「ゆめぞう君」に決定いたしました。NHK放送センターでも販売しています。
Tシャツ・一筆箋・ブローチ・買い物バック・特製ハンカチ・書籍その他いろいろなキャラクター商品が購入できます。 ※なお、今回のキャラクター商品の売り上げは盲導犬協会に寄付されます |
原画販売、ちょっと奮発すれば。。。 |
|
「盲導犬卒業」 1994年度作品 |
「おさんぽしないの」 1994年度作品 ▼ 犬は笑わない。人間だけが笑うことを許されているのだ。 あれれ、本当だろうか?。 ワンちゃんと仲良しの人ならば、誰でも知っていることがある。 それは犬が笑うこと。犬が泣くこと。 だから、人と犬は心がつなげるのだ。 ▲ |
|
「街を歩く」 HER WORK OUR WALK ▼ おいち にい おいち にい ボクが声をかける チャッチャッチャッ チャッチャッチャッ アリーナが歩く いきたいときに いきたい場所に それはアリーナと共に手に入れた自由 失明して 初めて知った 空気の流れ ▲ |
「朝のおさんぽ」 MORNING WALK ▼ アリーナの おさんぽ 夏の朝 涼しい空気を コボちゃんと おさんぽ 仕事じゃないよ 遊びだよ だから 気楽にテクテク 気ままに ホタホタ ほうら ミニブルドッグの カイ君も ついてきた ▲ |
|
「公園デビュー」 ▼ 噂話 流行のファッション 電信柱の情報交換 お尻の匂い 人は人 犬は犬 おしゃべりに 花が咲く いつもの さんぽ道 ▲ |
「街の明かり」 ILLUMINATION アクリル仕上げ ▼ アリーナは目がいい アリーナは見て覚える アリーナは夜でも遠くが見える だから アリーナは夜の街に輝くショウウィンドウが好きだった 車に乗って 夜の街を走るとき 光の変化を目で追うとき それは アリーナの幸せな時間 ▲ |
|
「ボクのおかあさん」 MY MOTHER ▼ 朝の遊歩道で アリーナが足をとめる そこにいたのは 小さな声で鳴いていた ひとりぽっちの 片目の子猫 やせて細った 瀕死の泥猫 さあ今日から アリーナはお母さん 母親になれない盲導犬が 今日から 子猫のお母さん ▲ |
「遊ぼうよ」 LET US PLAY ▼ 誰も見ていないところで アリーナはキロンと遊ぶ キロンと同じ目の高さで 器用にやさしく 猫になって遊ぶ けれど ボクの気配に気がつくと いきなり おすましになって 盲導犬は猫なんかとは 遊びませんわと 耳のうしろを かく真似をする ▲ |
|
「ねえ、ふんでふんで」 ▼ ぼくは絶対 踏まれない キロンは そう信じてる 大きなアリーナの目の前で 見えないボクの目の前で バタリ倒れて 通せんぼ ▲ |
「あしか遊び」 ▼ 鴨川シーワールドであしかショウを見たアリーナは あしか遊びを覚えてしまった コボちゃんが投げるボールを 鼻でついて返すのだ ポーンポーンと返すのだ そして この遊びに夢中になったのは アリーナよりも コボちゃんだった ▲ |
|
「最後の遊歩道」 LAST WALK アクリル仕上げ ▼ 2004年9月23日の朝 ボクはアリーナと遊歩道を歩いた 足の痛いボクと 足の弱ったアリーナは ひとつになって ゆっくり歩いた まっすぐ真面目に 黙って歩いた アリーナは 最後まで盲導犬 最後の朝の 永遠の盲導犬 ▲ |
「アリーナ、どこへいったの?」 ISOLATION アクリル仕上げ ▼ 今でもキロンは さがしている 見えないアリーナを さがしている ベッドにも おもちゃにも カーペットにも アリーナの匂いはあるのに アリーナはいない どんなに鳴いて呼んでも アリーナはいない そして今日もキロンは鳴いている アリーナを求めて 鳴いている ▲ |
|