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◆ イマジン

1990年、第二回障害者アートバンク大賞受賞の言葉として 

 1980年12月8日、ジョンレノンは天国に旅立ちました。新しいアルバム「ダブル ファンタジー」を残して。 僕の心はからっぽになりました。

 眠れないいくつかの夜、僕は考えました。ジョンの仕事を実現したいと。彼が世界にしようとしていた仕事の百万の一でも引継ぎたいと願いました。僕の頭の中で「イマジン」のメロディが流れていました。
 だけど僕はその後、失明し現役のイラストレイターをリタイアすることになったのです。僕は絵筆をボールペンに持ち換え、童話作家としてその理想を作品にしようとしました。

 今年はジョンが旅立ってから十年、その存在はますます大きくなっています。いつか、ジョン レノンの名は釈尊やイエスキリスト、宮沢賢治と並んで人々の心にともしびを与え続ける光として語られることでしょう。今、町に「イマジン」が流れます。

 そして、1990年10月9日、ジョンの五十回目の誕生日に僕は「障害者アートバンク大賞」受賞の知らせを受けました。これは偶然ではないと信じます。僕の願いが天に通じたのだと考えたいのです。
 「イマジン」で語られる世界。国境も人種も天国も地獄も宗教も思想もみんなひとつにとけ合った争いのな世界。障害者と健常者がひとつにとけ合う世界。あなたが私になり、私があなたになる世界。その実現に自分がほんの少しでも貢献出来たことを本当に幸せに感じます。

 どんな夢も心から願えば実現します。それが神から祝福されるものなら。世界のみんなが真実の「ドリーマー」となってジョンとひとつになることを祈ります。

 どうも、ありがとうございました。   1990/10/09  エム ナマエ

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