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■ 未確認年賀郵便物質
◆ エム ナマエの盲導犬葉書でいただく年賀状
 2007年度のエム ナマエ盲導犬図案によるチャリティー年賀状は評判がよかったらしく、ボク本人にもいつもより多く届きました。自分の絵をいただく気分は照れ臭いような嬉しいような、それでいて申し訳ないような、複雑なものです。でも、うれしい。本当にありがとうございました。
 それにしても、今年の年賀状、いつもより少ないような気がします。民営化になったんだか、なるんだか、よく分からない郵便局の発表だと、年賀状の発行部数は減少傾向にあるとか。当局はメイル普及の影響だといってますが、さあ、どうだか。だって年賀メイルなんか、ほとんどきてませんよ。もしかして、年賀状を出しても、季節アルバイトが捨ててしまうかもと、郵便屋さん、市民の皆様の信用を失ったのかもしれませんね。
 まあ、国とくっついて、あんまり黒猫をいじめると、いいことないかもしれませんね。これからの時代は動物愛護の精神が大切なのです。そうか。エム ナマエ図案の年賀状は可愛い盲導犬がモチーフだもんね。だから減少傾向の年賀状の中で、頑張れたんだ。

◆ 風変わりな挨拶です
 毎年、ボクの年賀状の挨拶はちょっとばかり風変わり。例えば今年だったら、
「ありがとう2006年、ようこそ2007年」です。どこにも「おめでとう」とは書いてない。
 信念の挨拶は「おめでとう」。けれども信念の到来がいつも必ず「おめでたい」とはかぎらない。だってそうでしょ。人にはいろいろ事情があるのです。人生いろいろ、会社もいろいろ。
 ご存知でしたか。「賀正」とか「謹賀新年」とかの短い口上。あれは偉い人から平民へくだるお言葉らしいですよ。だからヒラリーマンが部長や社長に送る賀状にはふさわしくない。なのにデカデカと「賀正」なんて印刷しちゃって、ああ、知いらないっと。

◆ なくて寂しい年賀状
 毎年のように数百通の年賀状の交換があります。元旦に必ず届く年賀状。出せば届く年賀状。遅れて届く年賀状。で、ボクはというと、まあ元旦に届くようには出していません。すいません。でも、松の内には届くように出しています。
 年末になると、思いもしなかった知らせの届くことがあります。訃報に悲報。年賀状は出せませんし、もらえません。けれど、それは少し寂しい。今年はあの人から、どんな年賀状がくるのでしょう。それは心の奥のひそやかな楽しみ、はーとのひだひだが震えるような期待。肉親との別れは悲しいけれど、「おめでたい」は禁句にして、新年の便りくらい交換したっていいじゃあないですか。ね、そう思うことはございませんか。
 だから、ボクは知らんふりして「おめでとう」のない新年の挨拶状を出してしまうのです。だったら年賀状は使うな、ですって。とんでもなーい。新年の挨拶状にはお年玉が付き物。やっぱり郵便局の年賀葉書でなくっちゃ、いけませんやね。

◆ 毎年必ず未確認
 ねえねえ、あるでしょ、「未確認年賀郵便物質」。正体不明の年賀状。ひどいのは、住所も名前もない葉書。でも、これは許せます。だって、単純に差出人が間抜けなだけですもの。けれども、まるでヒントがなく、どう思い出しても考えても、差出人の不明な年賀状。名前があるだけ始末が悪い。ありとあらゆる思い出を探り、検索可能な記憶をぶちまけ、それでも分からぬ送り主。でも、住所も名前もここにある。そんじゃ返事を出さないわけにはいかんでしょ。それに、
「あなたはどなた?」
とは書けんでしょ。こうして、何年間、いや何十年間も交換している年賀状、つまり「未確認年賀郵便物質」ってありませんか。いや、我が家にはありますよ。ねえねえ貴方様よ、いつか一筆加えてくださいな。墨一色の印刷の片隅に、最初に出会った出会いの一言を。  18/01/2007

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