エムナマエのロゴ
原稿用紙プライベート盲導犬アリーナ日記
ギャラリー新着情報サイトマップホーム英語
 
  

■ 9月になりました

◆ 涼しくなりました
 9月になったとたんにこの涼しさ。ちょっと肌寒いほど。夜になって、ボクは思わずトレーナーをはおったくらいです。だって、こんなタイミングで風邪をひいてもつまりませんから。
 炎暑の8月だったから、9月の涼しさが肌身に染みます。けれども、この涼しさが本当だとは思いません。もしも本当だったら冗談ではありません。この勢いで、いきなり秋になられては、人生の秋を暮らす身の上にとっては、これ以上がないほどのメランコリック。夏よ、去るのはまだ早すぎます。

◆ 59歳になりました
 ハピバメイルがいくつか、誕生日の宅急便がいくつか、ボクに届きました。そうです。覚えてくれている人がいたのです。今日、9月1日はボクのバースデイ。59歳になりました。というか、なれました。思えば、よくぞここまでやってこられたもんです。感動です。すごい感動です。

◆ 長くて5年の命
 1986年、人工透析を導入したとき、医師はボクの命を長くて5年といいました。てことは、ボクは43歳で死んでしまう運命にあったのです。
 1998年、50歳になったとき、ボクは大切な友人に囲まれて50歳のバースデイパーティーを過ごしました。最低の時代を知っている、大切な友人ばかりです。そして、その人たちがいてくれたから、ボクは50歳を迎えられたのです。

◆ 来年は還暦だあ
 本日、59歳になって、還暦までカウントダウンとなりました。きっと還暦を迎えたら、ボクは感激。まさか、そこまで生きていられるとは思っていなかったからです。
 人を生かすものは何でしょう。いくつかあるような気がします。まず、人を生かすものは人に違いありません。自分を生かしてくれる人と出会うこと、それが人生最大の幸いであるといえるでしょう。それから生き甲斐を見つけること。これも人生最大の価値であると思います。
 ボクは肉体の危機に遭遇しました。身体的機能も失いました。医師から命を区切られ、絶望を経験しました。けれども、ボクはここにまだ生きています。不思議なことに、元気に生きています。
 59歳なった今日、その事実に感動しています。そしてコボちゃんや天のアリーナ、大切な友人に感謝しながら、この命の意義を再び考えてみたいと思います。  01/09/2007


  Copyright © emunamae