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■ NHKが揺れている

◆ NHKの報道だけはまともでいてね
 民法の報道番組でいちばんムカツクのがバックに流れるおどろおどろしい音楽と効果音。それにわざとらしいナレーション。いや、声優によるセリフまで演出して事件の雰囲気をそれらしく盛り上げている。だからこれはもう事実を伝える報道ではない。ニュースでもない。素直で純粋で信じやすく、無垢で単純な大衆を惑わす娯楽なのだ。ニュースのキグルミをまとった見世物なのだ。
 ところがだ、NHKのテレビニュースもおかしくなってきている。ボクの部屋にはテレビがない。ただ、人工透析を受けるベッドでは、ラジオでテレビニュースの音声を聴く。TBS、日本テレビ、フジテレビと夕方の民法ニュースをハシゴする。そして、NHKテレビの10時のニュースが9時に降りてきた影響で、最近はNHKも目でなく、耳にするようになった。するとだ、これが驚き、桃の木、山椒の木。NHKの9時のニュースが、夕方の民法で団栗の背比べをしているニュースショーみたいなテイストになっているのだ。これには落胆した。いくら報道が視聴率を稼げるからといって、NHKが民法の真似をするようになっては世界の破滅である。
 それにしても、NHKさんよ。そんなことして、どこが面白いのか。NHKのニュースの視聴率は既に最高の数字を示している。それを更に大衆に迎合して、数字を稼ぐ必要がどこにあるのだろう。それとも、NHKが稼ぎたいのは数字とは別のものなのか。

◆ NHKのラジオに異変
 けれど、更に驚愕すべき事実が発生した。NHKラジオのニュースに当事者によらないセリフが流されているのだ。被告や証言者や加害者を装った語りである。現場の録音でもない。明らかに演出なのだ。これは民法のラジオでもやっていない過剰な色づけではないだろうか。
 NHKさんよ、大衆に迎合するのはやめてください。若者に媚びるのもやめてください。そんな必要はないのです。ボクらの時代でも、これからの時代でも、若者はNHKなんか見もしないし、聞きもしない。そりゃあ、ボクの小さい頃はNHKのラジオもテレビも好きでしたよ。でも、あの時代は他に満足な放送局がありませんでしたからね。地上波だけでなく、ケーブルも衛星電波でも無数の番組が流されている現代、若者はNHKなんかに心を傾けることはないですよ。まあ、あるとしたら『土曜の夜はケータイ短歌』くらいなものでしょうね。
 そうです。結論を急ぎます。年寄りになって、物の道理が見えてきて、命の意味が身に染みるようになれば、自然に誰でもNHKに共感するようになりますよ。でも、心配なのでしょう。そう。受信料のこと。でも、若者はお金がありませんし、親が払ってくれていますから、彼らに受信料は期待しない方が賢明ではないでしょうか。いずれ年輩になり、金持ちになれば、誰にいわれなくてもNHKを大切にするようになるのです。このボクみたいにね。

◆ NHKを国営放送にしてはならない
 ところがです、国がNHKにちょっかいを出そうとしている。受信料の支払いを法律によって義務化して、NHKに恩義を与えようとしている。でも、そうなれば受信料は税金となり、NHKの職員は役人となってしまう。
 さてさて、公共放送だったNHKが国営放送になったならば、どんな番組を作るのでしょう。どんなニュースを流すのでしょう。いやだなあ、そんな番組やニュースなんか。
 それにしても、受信料をごまかしながらもNHKを見る人間のいる社会と、国民全員が支払い義務を遂行しながら、誰もNHKを見ない世の中と、どっちがNHKの理想とする社会なのでしょうか。14/01/2007



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