★ エム ナマエの猫の目日記 ■ アバレル産業卒業生
◆ 田中康夫氏のこと 2007年4月23日月曜日は統一地方選挙の開票翌日。TBSラジオのアクセスではその関連のテーマでリスナーからの意見を求めていた。コメンテイターは田中康夫氏。ボクが最も信頼敬愛する人物である。 2002年の三越展覧会の最終日、多忙なスケジュールの中、田中康夫長野県知事はエム
ナマエの作品をご覧に訪れた。その翌年の夏、盲導犬を引退したアリーナと共にボクとコボちゃんはガラス張りの長野県知事室を訪問した。導いてくれたのは国際ジャーナリスト及川健二氏。そうはいっても、ボクなどが日本最高の為政者にお会いして何をしゃべるわけでもない。ただ、感謝と尊敬の念を表すためだけの訪問であったが、田中氏は厚く我々を迎えてくださった。 要人であったにも関わらず、田中康夫氏周辺にSPは存在しない。為政者を志した瞬間から覚悟はしている。それが氏の態度であった。近い事件では長崎市長射撃事件がある。為政者は極端な思想結社やアバレル産業から常に攻撃の標的たり得るが、暴力に屈しない氏のあり方は尊敬に値する。 昨年10月24日は知事の立場から開放された田中康夫氏を囲む会でお会いした。このパーティーも及川健二氏の企画だったが、ジャーナリズム関係者を中心にユニークな方々が恵比寿の秘密クラブに集った。
◆ TBSラジオのリスナー参加番組アクセス バトルトークラジオ「アクセス」。この人気番組が開始されてすぐ、ボクはヘビーリスナーとなる。その最大の理由が作家・田中康夫氏がコメンテイターであったこと。もちろんTBSラジオが誇る女子アナ、小島慶子さんがナビゲーターを勤めていたことも最大の理由のひとつではあったが。 小島慶子さんにお目にかかりたい。下村健一氏のおかげでその夢が実現する。そのとき、ボクは拙著を小島アナウンサーと田中康夫氏にプレゼントしたのである。それ以来、田中康夫さんはご自分の頭脳にエム
ナマエの名前をインプットしてくださったらしいのだ。
◆ アバレル産業 アパレル産業ではない。アバレル産業だ。この産業が何を生産しているかはボクは知らない。ただ、世間では昔から博徒とか893とかいわれ、清水の次郎長のように尊敬されたリーダーもいる業界のことである。アバレル産業とはボクの知る限り、戯作者松崎菊也氏のネーミングであるが、ボクもその呼び方を拝借することにした。 で、エム
ナマエがそのアバレル産業と関係あるかも、という噂が流れかねない事件が勃発した。いや、エム ナマエはアパレル産業とは深い関係ありますよ。アメリカで最も古い歴史と最大の規模の子供服メーカーと契約し、全米デビューをしましたし、現在もとあるアパレル産業と密かにプロジェクトを進行させていますから。でもねえ、暴れる産業、いや、その失礼、現役のアバレル産業関係者とはご縁ないですよ。
◆ ある日、某有名アバレル産業卒業生からお手紙がありました 誰でもご存知の組織である。その手紙の主はその幹の部分におられた経歴の人物であった。けれども糖尿病で失明の危機に遭遇し、いろいろとお考えの結果、所謂アバレル産業を卒業なさったらしいのである。一般的な表現をすれば「足を洗った」状態になられたのだ。以来、彼は一般市民に貢献すべく、アンチアバレル産業のボランティア団体の役員をなさっている。そしてとある展覧会でエム
ナマエの絵をご覧になった。 「生まれてきてよかった」 エム ナマエの絵を目撃したとき、そのようにお感じになった、とのことである。世の中、そんなに悪くない。そうも思われたらしいのである。 彼はインテリであるらしい。文章も書かれる。そして作家を目指してもおられる。これまで数々の公募に作品を投じていて、それなりの評価も得ている。ボクは請われれば、アドバイスめいたことも差し上げる。 彼はエム
ナマエの講演にも参加してくださる。そういうとき、ボクは自分の友人を紹介する。もちろん、彼の経歴を隠さない。そして、ボク同様、友人たちは彼に対して偏見を持たなかった。
◆ その彼がアクセスに電話出演した 「あれれ、どっかで聞いたことのある声だなあ」 そう思っていたら、彼だった。インテリだから黙ってはいられないのだろう。田中康夫氏 を相手に落ち着き払った態度で意見を述べておられる。うん、さすが修羅場をくぐってきただけのことはある。ボクはおかしな感心をしながら聴いていた。 「私も昔、重いバッジをつけていたことがありました」 彼が述べる。 「政治家だったんですか?」 ナビゲーターの渡辺真理さんが尋ねる。 「いや、そっちの方面ではなく、逆の世界のバッジですけれど」 「服役経験がおありなのですか?」 田中さんが尋ねる。 「はい。2年ほど」 カンのいい人ならば、彼が元アバレル産業関係者であることはすぐに察しがつくであろう。そして、爆弾発言をしたのである。 「田中さんはエム
ナマエさんをご存知ですよね。私、ときどきご指導を受けているのですが…」 ああ、まてまて、ばかばか。なんでボクの名前がここに出てくる必要があるんだよお。だいたい田中康夫さんは要人経験者で、ひとつ間違えればアバレル産業関係者から狙われる立場に置かれる可能性だってあるんだよお。やばいよ、やばい。ああっこれもいけない。ヤバイつう単語もヤクザ専門用語なんだから。れれれ、なんでボクは焦ってるんだ。でも、田中さんはさすが。 「エム
ナマエさんという人は、ずっと画家だったけれども、糖尿病になられて…」 と、ボクについての解説をしてくださった。いや、エム ナマエを世間の誤解から守ってくださったのだ。
◆ アクセスによりアクセスあり バトルトークラジオ・アクセスでの事件勃発以来、このホームページへのアクセスが増加した。もしかして、エム
ナマエはアバレル産業関係者かもしれないと思われた方がいらしたのだろう。やばいなあ。いやいや、その、面目ないなあ。このホームページをご覧になって、誤解が解決されればよいのだが。
◆ 世界最大のアバレル産業 ボクは暴力を憎む。暴力を否定する。そして、この世界が暴力から解放されることを心から祈る。だからアバレル産業を擁護するつもりはない。けれども、アバレル産業が歴史からなくならないのは、どこかに存在理由があるからかもしれない。そのあたりのボクの意見は拙著「夢宙船コペル号」で述べている。興味がおありの方はぜひともご覧いただきたい。 いずれにせよ、その人物の過去がどうであれ、ボクは偏見を持たない。その人の今が大切であるからだ。 アバレル産業といえば、地球最大のアバレル産業を擁する国家が存在する。けれど、その国家はそれを正義のための力と釈明し、進んで世界の警察と自認する。その『正義』の行使により、滅茶苦茶にされ、毎日自爆テロの絶えない国もある。 内外で銃撃事件の続発する昨今、暴力を絶対に許さない空気が求められる。
27/04/2007
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