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■ いいたかないが、いいたい気分

◆ 便利になっても頭は悪い
 コンピューターがダウンした。ハードディスクがナンマイダブツ。修理に出したが、戻ってこない。いつ戻るかも分からない。
 そもそも、コンピューターとは不思議な存在。電気冷蔵庫とはワケが違う。コンピューターと冷蔵庫が似ているとすれば、メーカーが中身に責任を取らないところだ。
 そもそも、こんなこたあ、いいたかないが、ボクは壊れないハードディスクという物を経験したことがない。コンピューターユーザーの皆様よ、ハードディスクは壊れます。いつか必ず壊れます。そのことを覚悟しながらボクらはコンピューターに運命を委ねなければならないのだ。そして、そのリスクについて、関係者の誰もがダンマリを決めている。

◆ ハードディスクに記憶はございません
 最近はビディオレコーダーもオーディオも、記憶をハードディスクに頼ってる。大切なデータを保存管理させている。あれあれ、ボクは知らないよ。安心してると悲劇になるよ。バックアップ、バックアップ、なにはなくともバックアップ。ボクは今、コンピューターが動かぬおかげで、大変な不便を強いられてはいるけれど、コンピューターさえ復旧すれば、記憶は再現できるんだもん。それはです星団、プレアデス星団、きちんとバックアップをしていたから。そうです。フロッピーディスクを時代遅れと笑うべからず。やっぱね、フロッピー君とイチャイチャしていたおかげで、取り戻せるものはあるのです。


◆ 石器時代はフロッピーディスク
 ボクは今、石器時代のコンピューターと交際している。仲人はフロッピーディスクだ。こいつが現代と石器時代を結んでいる。この石器時代のコンピューターはダイレクトコマンドで仕事をする。始動も駆動もフロッピーディスクが担当者。つまり、ハードディスクの活躍の場がないのだ。であるからこそ、ここ十数年間、変わることなく、いざという時の強力な助っ人として、働いてくれているのだ。
 けれども、昔はこの助っ人も、ハードディスクで動いてた。そのハードディスク君ははるかな過去にブレイクダウン。同時に古いソフトもすべてオジャン。トレンドはマイクロソフトで、過去のソフトが活躍する舞台も機械も消えてしまったのだ

◆ それで泣く泣くウィンドウズ
 それで、いやいやながらもウィンドウズを導入した。新しい盲人用のソフトも購入した。新しいシステムにもやっと慣れた。そしたら、またまたハードディスクがオシャカになった。
 困りました。修理にも、インストールにもお金がかかる。手間がいる。でもね、これなんだよね。ハードディスクが壊れることが内緒なのは、こいつでメーカーも関係業者も、どんどんビジネスチャンスに恵まれるという仕掛け。
 バグがあって当たり前。動かないのはユーザーの責任。そういうルールが許されるのがコンピューターの世界なの。と、あきらめながら、ボクは再びコンピューターに運命を委ねるのです。
 それにしても、コンピューターの存在はボクらに速度と便利を与えてくれた。なのに、いつまで待っても、ボクらの頭がよくならないのは、いったいどういうワケなのだ。

◆ エスカレーターも壊れるよ
 コンピューターが壊れるのはユーザーが悪いからだ。メンテナンスのせいではない。ましてや、メーカーの責任ではない。とボクの耳には聞こえているけど、エスカレーターの場合はどうだろう。
 エスカレーターの左側に乗っていると、右側をドスンドスンとあがっていくやつがいる。ガッシガッシとかけのぼるデブもいる。あれでエスカレーターが壊れないワケがない。穴があかないワケがない。エスカレーターはかけあがれる体力のためには設計されてはいないのだ。ましてや、ここはドイツからV2型ミサイルが飛んでくる第二次世界大戦下のロンドンでもない。だから、地下鉄のエスカレーターをかけあがるのはやめてくれ。 15/08/2007


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