■　２００８年１１月２１日〜１２月７日

◆　続けることにいたしました
　毎日思うことがあります。でも、いざホームページの記事にしようとすると、どうも力んでしまって、なかなか筆が進みません。その点、日記の一部をカムアウトさせるのは、恥の公表ではあるけれど、それほど困難な作業ではないし、そもそも書き忘れがありません。いや、もっと早く始めておけばよかったと悔やんでいるくらいなのです。
　というわけで、ここにまとめて『毎日のアレコレ十七文字』として掲載することにいたしました。
　エム ナマエのつまらん毎日ですが、ときどき思い出して、のぞいていただければ幸せです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８年のクリスマスイブイブ　エム ナマエ　　2008/12/23


１１２１・金・
　コーヒータイムに柿を食べた。ゼリーみたいに熟していてうまかった。猫のキロンがくしゃみをしている。心配。夕方、ＴＢＳラジオのデイキャッチで、宮台真司先生が夫婦を『幸』と表現しておられたので、納得。結婚して以来、本当にお幸せそうで、こちらも嬉しくなる。最近いただくメールも、子どものことばかり。やはり幸せは人を変容させる。いや、宮台真司という社会学者が、本来は猛烈に優しい人であることをボクは知っていた。そういえば、明日はいい夫婦の日なので、ラジオは夫婦の話題が多い。透析から帰宅して、赤ワインを飲んで、くしゃみをしている猫のキロンを抱いて暖めて眠る。
▲　晴れ続き　唇乾き　火の用心

１１２２・土・
　朝寝坊をしていたら、美しい天気。絵本「ぶうたれねこ」のラフスケッチ。ラジオをＢＧＭに、はかどる。夢中になっていたら、夜だった。２２時からのＮＨＫ「ラジオ文芸館」は勤労感謝の日の特集番組に変更。つまらなくて、がっかりしていたら、深夜になって、元厚生労働省事務次官殺傷事件の犯人が自首してきて、世間は大騒動。ニュースはそればかり。つまらないので、ラジオを消して、志の舗落語のＣＤをかけた。またまたキロンを抱いて眠る。キロンはやはりくしゃみをしていた。
▲　脳天気　朝令暮改　アホ総理
▲　いい天気　だから自首した　凶悪犯

１１２３・日・勤労感謝の日・
　またまた朝寝坊。日曜日は午前１０時からのＴＢＳラジオが面白い。昼からはＮＨＫラジオの喉自慢。それらをＢＧＭに絵本「ぶうたれねこ」のラフスケッチ。この作業がますます面白い。コボちゃんに、いちいちラフスケッチの出来を聞く。キャラクターが見えてきた。柳家一琴師匠のメルマガで立川志らく師匠の下町ダニーローズの公演を知る。幼馴染の山下夫妻を誘い、４人分のチケットを予約する。夜はカレンダー原画の彩色作業。これも面白い。ＢＧＭは志の舗落語。これも面白い。ラジオは元厚生事務次官殺傷犯人のことばかり。赤ワインを飲んで、またまた猫のキロンを抱いて眠る。やっと、キロンのくしゃみがおさまってきた。
▲　さらさらと　生まれる線の　心地よさ

１１２４・月・振り替え休日・
　朝から絵本「ぶうたれねこ」のダミー制作。キャラクターが決まってきた。透析は午後３時から。病院の方針で、休日は３時間も早くから透析が始まるのだが、そのせいで、休日は中途半端。透析患者も休日をフルに楽しみたいのだが、病院側には、この患者の権利を保護するよりも重要な都合があるらしい。外は氷雨。その中を出かける。コボちゃんが大きな傘をさしかけてくれる。透析中、ずっとぶうたれねこの絵を空中にかいて、ダミー制作の予行演習をしていた。帰宅してカレンダー原画の彩色作業。
▲　氷雨から　守ってくれる　妻の傘
１１２５・火・
　朝から絵本「ぶうたれねこ」のラフスケッチ。午前中、コボちゃんがカレンダーの原画をチェック。愛育社の山部洋史氏くる。カレンダー原画締め切り。ずいぶん遅れてしまったが、カレンダーのコンパクトサイズを、いかに活かせるか、そこを悩んだ結果ではあるが。夕方、愛犬アルルを乗せて、クオリスで外出。山田電気でラジオを購入。１万１千円の出費は痛い。充電式だが、ステレオの音質がいまいち。使い慣れていた電気製品の修理が叶わず、新しい物を入手するのはつまらない。古い製品の方が高性能のこともある。そもそも、使い慣れている物と別れるのはつらいものだ。メーカーには、いつまでも修理の保証をして欲しい。そんなことだから、ソニーだって傾くのだ。
▲　締め切りが　遅れてどうも　すいません

１１２６・水・
　コンピュータに２００９年のスケジュール表を制作。２０１０年の１月まで、間違いなく書く。コボちゃんに休日を教えてもらい、書きこむ。アルルに御飯、コーヒータイム。絵本「ぶうたれねこ」のラフスケッチ。童心社の池田編集長と電話打ち合わせ。絵本の杜の木村春子編集者と電話で絵本「白いハト」の打ち合わせ。ニュースで大森が火事。絵夢工房に電話。無事と分かり、安堵。師走に火事の知らせはドキリとする。透析中、新しいラジオでニュース。ＮＨＫでさえ、麻生太郎の馬鹿ぶりをあざ笑っているように感じられるが、そいつを選ぶ道筋を作ったのは誰かなあ。国民ではなかったかなあ。早く選挙になあれ。
▲　コーヒーと日差しを　朝の贅沢に

１１２７・木・
　絵本「ぶうたれねこ」ラフスケッチが完成。童心社に発想。マッサージチェアの修理。修理代は予定より１万円安くあがった。ありがたい。早速、マッサージチェアにかかる。いい気持ち。うとうとしながら、ＴＢＳラジオのデイキャッチ。昨日電話をくれた中村哲雄氏が電話出演していて、笑う。夜８時、ＮＨＫラジオ、二木てるみ出演。『人生に乾杯』。ホストの山本監督ばかりしゃべって、面白くない。こちらは二木さんの話を聞きたいのだ。夜、旗智さんより依頼の絵の習作。未明にキロンに起こされる。もう、たまらん。そのまま起きてメール。いつもの朝に突入。外はずっと雨。ネコドモを３０６に連れていったら、踊り場が水浸しだった。
▲　ドアの外　朝の廊下は　水浸し

１１２８・金・
　未明より活動。外は氷雨。ＴＢＳラジオ、デイキャッチは宮台真司先生。あいかわらずさえている。よくぞ、ここまでの現状分析ができるものと感心してしまう。『包摂」という言葉を覚える。いや、目が見えなくなってから、漢字と言葉の関連性がますます薄くなるのが怖い。終日、メディアは麻生太郎の話題。すべての人が、彼をあきらめている。ＫＹは「解散やれない」と「漢字が読めない」と聞いて笑う。
▲　おいしいね　日本で食べる　ラフランス

１１２９・土・
　昨夜から禁飲禁食。空腹だと、新しい絵本のアイディアが浮かんでくる。午前９時、胃カメラ。今回は十二指腸の組織を採取された。胃カメラは何度やっても慣れることはない。夕方、誠実な花屋さん、ダイアナの女性店員の突然の訪問。店を閉めるという。女主人がご病気だと聞く。秀逸な経営者だったので、心から惜しいと思う。これからは花屋捜しに苦労することになるだろう。夕方、寿矢でＦさん、青木裕子アナウンサーと飲み会。楽しく談笑。料理あれこれ。アンキモがフォアグラみたいで、うまかった。昨日からの禁飲禁食だったからなおさらである。ただし、翌朝、二日酔いで起きられず。
▲　不思議だね　寝れば寝るほど　眠くなる

１２０１・月・
　本日より正真正銘の師走。午前９時半、代々木山下医院にて頚動脈エコー検査。１０時半、山下賀正先生による診察。骨密度や脳の血流など、改善されている。頚動脈も悪化はない。透析患者の予後に全力で貢献する。そう語る山下先生の医術のおかげで、ボクの全身症状は著しく改善されたのである。空腹で長崎皿うどんを食べた。本格的でうまかった。喫茶店トムに入る。マダムが詩画集『夢の力』を購入してくれていて、それにサインをさせてもらう。トムのオリジナルコーヒー豆を購入。いい天気で暖かい。帰宅してカレンダーの色校正。本日よりアドベントカレンダーを開き、ツリーに点灯。コーヒーがうまい。夕方からはいつもの透析。今日もまた、病院通いで月日が暮れる。
▲　やり残し　気がかりばかり　年の暮れ

１２０２・火・
　午後６時、経堂駅でパーティークイーンのヴィヴィアン佐藤と待ち合わせ。秋田屋で焼き鳥を食べた。楽しく談笑。新宿２丁目情報もゲット。二軒目は経堂最古のバー「オリアン」でカラオケ三昧。長野県出身の福島という編集者と出会い、意気投合。愉快な夜となった。コボちゃんとアルルが迎えにきて、午前様の帰宅となる。
１２０３・水・東君平さんの命日・
　コーヒータイムでアドベントカレンダーを開き、クリスマスソングをかけようとするが、有線からは音が出ない。アルルとマッサージチェアの奪い合い。窓からの日差しが暖かい。ＴＢＳラジオ「ストリーム」の元現場クイズの解答がときわ荘だったので、手塚先生の思い出や水野英子先生のご活躍をメールで書いたら、番組で紹介していた。
▲　南向き　冬の日差しに　猫集う

１２０５・金・
　国際ジャーナリストのオイケンから電話があり、長電話となる。ヴィヴィアンや、田中康夫さん、宮台真司先生の話題。オイケンの病気は奇病らしく、原因不明。その豊かな才能を活かすためにも、心より全快を祈る。カレンダー告知のメール配信。外は嵐。夕方は雷も鳴っていた。それにしても、ＢＣＣ配信は図々しくて気が引ける。
▲　雷は　師走の嵐　窓が鳴る

１２０６・土・
　夕方、有線放送の修理技師くる。チューナーの交換で音楽復活。これでクリスマスソングがかかる。有線の社員は感じがよかった。すべて無料。クリスマスソングをかけてツリーに点灯、コーヒータイム。アドベントカレンダーを開く。月刊『ラジオ深夜便』と年鑑のイラストレーションアイディアと下絵。やなせ先生への９０歳誕生日祝いのイラストレーションを仕上げる。年賀状のデザイン。
▲　暦では　大雪　心に冬到来

１２０７・日・
　夕方、近所で火事。別府さんの隣の木造家屋。すぐに電話をして安否確認。無事で安心。周囲は東京中の消防自動車が集まったのではないかというような騒ぎだったらしいのだが、ボクは執筆に夢中で気がつかない。コボちゃんが飛び込んできたので、驚いた。夜は下絵。うとうとしているコボちゃんに絵の出来を確認。寝る前、赤ワインを飲む。ニュースは麻生太郎の支持率急降下と、千葉県女児死体遺棄事件の容疑者逮捕。犯人が逮捕されても、悲しみは残る。
▲　サイレンは　師走の火事の　消防車
▲　急降下　手足も出さず　亀太郎
▲　落下傘　開くことなく　麻生さん