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 戦没画学生慰霊美術館「無言館」第五回成人式

◆ 窪島誠一郎先生からの電話
 電話が鳴る。受話器を取る。
「おお、先生」
「うわっ、先生はやめてください。僕は人から先生と呼ばれたくて、ずっと生きてきたんです。そこで先生なんて呼ばれてしまったら、もう気絶しそうに嬉しくなってしまうのですから」
 電話の向こうは戦没画学生慰霊美術館「無言館」の館長、窪島誠一郎氏。普段、面と向かっては窪島さん。だが、影では窪島先生と呼ばせていただいている。エム ナマエが最も敬愛する人物なのだ。窪島さんは無言館と信濃デッサン館の館長であるとともに、東京は明大前のキッドアイラック・アートホールのオーナー、また高名な文筆家でもある。
「実は貴方に頼みたいことがあるのです」
 どひゃっ、緊張。ボクにいかなるミッションがくだされるのだろうか。
「無言館の成人式で何かしゃべってくださいよ。それでね、うんと短いのがありがたいんです」

◆ 無言館での成人式
 数年前、NHKラジオで聞いた無言館での成人式。それはボクの心を動かした。志を半ばにして命の花びらを散らしていった画学生たち。その遺作を集める無言館での成人式は新成人たちにいかなる思いを齎すのであろうか。
与えられた生命を寿命の最後まで燃やすことのできる権利。氏名を選択する自由。この三つの命を生きられる幸せを二十歳の人たちはいかに受け止めるのだろう。成人式の会場として無言館ほどふさわしい場所は他にない。

◆ エム ナマエに与えられたミッションとは
 窪島館長からエム ナマエに与えられたミッションは極秘である。絶対に内緒である。ホームページなんかでは予告できないのだ。けれども、今から公開できる事柄もある。例えばメインのゲストは筑紫哲也さんであること。筑紫さんとはお目にかかったこともあるし、『ニュース23』で取り上げていただいたこともあり、まったくの無縁ではない。いや、ジャーナリスト下村健一氏を通じて、こちらが勝手に親しみを感じている人物なのだ。まあ、我々団塊の世代からいわせていただけば、学生時代必携のマガジン『朝日ジャーナル」の編集長といえば、さらに親しみは深くなる。でも、ボクの学生時代の必携雑誌は『少年マガジン』だったけど。
 さて、この記事の読者に二十歳の若人がおられるかどうかは疑わしいが、以下に無言館での成人式情報を掲載する。もしも興味のある方がいらしたら、是非アクセスして欲しい。もしくは二十歳の知り合いがおられる方、どうかこのことをお伝え願いたい。また、二十歳をとっくに過ぎた昔の若人たちよ、5月の薫風の中で、この成人式のオブザーバーになってはくれまいか。よろしくお願いするのである。
17/03/2007

■ 戦没画学生慰霊美術館「無言館」第五回成人式
志半ばで戦地に散った画学生たちの絵の前で、記念すべき二十歳の門出をむかえてみませんか。

▲ 日 時: 2007年5月4日(祝) AM11時〜午後1時 (開館時間:AM9時)
▲ 場 所: 戦没画学生慰霊美術館「無言館」前庭および内庭
        長野県上田市古安曽字山王山3462 tel 0268(37)1650 fax 0268(37)1651

<成人式・次第>
午前11時までに「無言館」の見学をおすませください
メインゲスト・筑紫哲也氏(ジャーナリスト)より各成人宛にお手紙が渡されます
筑紫氏よりスピーチ
無言館館主より「無言の詩」朗読
エム ナマエより祝辞
コカリナ奏者 黒坂黒太郎氏の演奏
内庭にて昼食会
 希望の新成人は、配布される「二十歳の決意」ノートに、当日の感想、心境、将来の夢などを書いてください。
ノートは「無言館」に永久保存されます。
参加者全員で記念撮影
閉会

 




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